NYオプションカット(にゅーよーくおぷしょんかっと)
「NYオプションカット」とは、カットオフタイムとも呼ばれる、「通貨オプション」の権利行使の最終的な締め切り時間のこと。
NYオプションカットの時間帯は、日本時間で24時(夏時間は23時)。
通貨オプションとは、あらかじめ定められた期間や期日に、定められた価格で買う権利、または売る権利を売買する取引のこと。
証券会社や銀行などの金融機関が「1か月後にドル円を100円で100万ドル買う権利」などの形で販売し、トヨタなどの貿易を行う企業、投資目的の金融機関が買い手となる
上記の「1か月後にドル円を100円で買う権利」を100万円とすると、権利の購入者はオプションカットの時間にドル円が100円よりも安ければ権利を行使できない一方、ドル円が100円よりも高ければ権利を行使可能。
仮にドル円が105円の場合、差額の5円が利益として得ることができる。
一方、ドル円が100円に近い場合、権利を買った側は100円より上でオプションカット時間を迎えたいが、売った側はドル円が100円を上回らないことを望む。そのために一時的にドル円を売り、レートを操作する可能性もある。
そのような思惑の売買が働くために、NYカットの時間帯では、設定された価格付近に近づく傾向がある。
FX会社のニュースなどには、
102.60円 OP9日NYカット
102.50円 売り 本邦勢、OP9日NYカット大きめ
102.00円 OP9日NYカット
などと表示されており、
この場合、一番影響するのが102.50円のオプションとなる。
だいたい、1000本(1本1億ドル)以上あると値動きに影響するといわれる。
NYカットを通過すると、オプションの影響が無くなるために当日高値を更新してくるなど、大きな値動きを見せることも知られている。