ポンジー・スキーム(ぽんじー・すきーむ)
異常に高いリターンを謳って出資者から資金を集め、その資金を使ってその後に続く投資家に利益を配分する、といった資金操作を繰り返す詐欺の一形態。一種の自転車操業であり、出資を煽って新規の投資家を無限に呼び込まなければ、必ずどこかで破綻する。
ポンジー・スキームと類似する仕組みとして「ねずみ講」(無限連鎖講、pyramidscheme)が挙げられるが、こちらは上位会員がある金額を支払えば、それを上回る収益をより多くの下位会員から徴収した金額から受け取ることができる仕組みの団体を作ることで、ポンジー・スキームとは厳密には異なる。
「ポンジー」の名称は、1903年にイタリアから米国に移民してきたチャールズ・ポンジーに由来する。ポンジーは国際返信用切手を使った取引会社を設立、高配当を謳って数多くの出資者を募り巨額の富を手に入れたが、やがて破綻して当局により逮捕された。