ポートフォリオ効果(ぽーとふぉりおこうか)
値動きの異なるものを組み合わせることで、ポートフォリオ全体としてのブレが相殺されてリスクが軽減することを、ポートフォリオ効果といいます。
ポートフォリオのリスク
ポートフォリオのリスクは、投資収益率とは異なり、個別証券の標準偏差の加重平均になりません。
A証券の収益率が良く、B証券の収益率が悪い場合
↓
A証券とB証券を組み合わせたポートフォリオ
↓
ポートフォリオの収益率は平均化される
つまり、ブレ(リスク)が小さくなる
ポートフォリオの運用においては、一般に、同じクラス(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券など)の中での個別銘柄選択よりも、どの資産をどのくらい組み入れるかといった資産配分比率(アセットアロケーション)の方が運用効果を決定する重要な要素とされています。
ポートフォリオ効果と相関関係
ポートフォリオ効果の程度には、組み入れられる証券同士の動き方が似ているかどうかという相関関係が大きく影響します。
相関関係は相関係数で表され、証券同士の関連性の強さを表す尺度として、‐1から1までの範囲の数値をとります。
<ポートフォリオ効果と相関係数>
相関係数=1…完全に同一方向に動く(ポートフォリオ効果は全くない)
相関係数=0…動きは全く関係を持たない
相関係数=-1…全く逆方向に動く(ポートフォリオ効果は最大になる)
ー1≦相関係数≦1
ー1←ーーーーーー0ーーーーーー→1
↑ 負の相関 ↑ 正の相関 ↑
負の完全相関 無相関 正の完全相関