REIT(りーと)
REITは株のように取引所で売買する投資信託の一種。 不動産投資信託とも呼ばれる。
REITの投資家にとってのメリットは、不動産投資が小口資金で売買できること、かつ市場で自由に売買ができるなど流動性を確保できることにある。また、REITを加えることで、投資家はポートフォリオ選択の幅を広げることができる。
REITは「オフィス」「ホテル」「住宅」「物流施設」「商業施設」など、組み入れている物件の種類によって分類することができる。またその組み入れ方によって、「特化型」や2つ以上のタイプを組み合わせた「複合型・総合型」などの区分がある。
<REITの特徴>
- 少額で複数の物件に分散投資できる
- 地価・家賃相場の上昇により大きなリターンが狙える
- 空室や物件の被災リスクが抑えられる
- 専門知識が必要なく、プロに運用を任せられる
東証における上場基準の概略
- 資産運用会社の適格性 投資法人の資産の運用に係る業務の委託を受けた資産運用会社が、社団法人投資信託協会の会員であること
- 運用資産総額に占める不動産相当部分比率 70%以上になる見込みのあること
- 運用資産等の総額に占める不動産等、不動産関連資産及び流動資産等の合計額の比率 上場の時までに95%以上になる見込みのあること
- 純資産総額 上場の時までに10億円以上になる見込みのあること
- 資産総額 上場の時までに50億円以上になる見込みのあること
- 監査意見 次の(a)及び(b)に適合していること
(a)新規上場申請銘柄に係る最近2年間に終了する各営業期間の財務諸表等又は各営業期間の中間財務諸表等が記載又は参照される有価証券報告書等に「虚偽記載」を行っていないこと
(b)新規上場申請銘柄に係る最近2年間に終了する各営業期間の財務諸表等に添付される監査報告書及び最近1年間に終了する営業期間の中間財務諸表等に添付される中間監査報告書において、公認会計士等の「無限定適正意見」若しくは「除外事項を付した限定付適正意見」又は「中間財務諸表等が有用な情報を表示している旨の意見」若しくは「除外事項を付した限定付意見」が記載されていること。ただし、当取引所が適当と認める場合は、この限りでない - 上場口数 上場の時までに4,000口以上になる見込みのあること
- 大口受益権者または投資主 大口投資主が所有する投資口の総口数に自己投資口口数を加えた投資口口数が、上場の時までに上場投資口口数の75%以下になる見込みのあること
- 受益者または投資主数 大口投資主及び自己投資口を所有している場合の当該新規上場申請銘柄の発行者である者を除く投資主の数が、上場の時までに1,000人以上になる見込みのあること