投資でのリスクは日常使うリスクとは少し意味が異なります。投資でいうリスクとは将来収益の不確実性（振れ）のことを指します。価格が上がったり、下がったりするバラツキのことを指します。つまり、リスクが大きいという意味は、変動のブレが大きいということです。このため、投資でリスクと言う場合、大きく値上がりしても、それはリスクが大きいと言うのです。

つまり、失敗する確率の大きさを表すものではなく、損でも得でも価格のブレが大きいほど、結果が不確かのものになり、ブレが大きいほど「不確かさ」も大きいと見て、リスクが高いといいます。

損失の可能性を抑制すれば、それは利益の可能性を失うことを意味し、反対に利益の可能性を追求すれば、必然的にリスクが生まれることになります。すなわち、リスクは抑制すべきものではなく、適切に取らなければいけないものと言えるのです。このリスクは「標準偏差」という指標で表されます。