安全性(あんぜんせい)
元本や利子などの支払いの確実性のことです。また財務的には、事業を安定して行っていくための、資金的な余裕度を意味します。
財務分析上の指標としては、株主資本比率、流動比率、当座比率、固定比率、固定長期適合率、インタレスト・カバレッジ・レシオが用いられます。
(1)株主資本比率:返済する必要のない資金での調達がどの程度なのかを示す比率
(2)流動比率:短期的な支払い能力がどの程度あるのかを示す比率
(3)当座比率:(2)と同じく短期的な支払い能力がどの程度あるのかを示す比率
(4)固定比率:固定資産に対する資金調達の安定性を示す比率。この比率が低いほど、長期間保有する予定の固定資産についての資金調達が、返済しなくてもよい株主資本を中心に行われていて安定していることを意味する
(5)固定長期適合率:会社の固定遺産に対する資金調達の安定性を示す比率。この比率が低いほど、資金調達がすぐ返済する必要のない資金を中心に行われていて安定していることを意味する
(6)インタレスト・カバレッジ・レシオ:本業で稼いだ利益である営業利益と、財務で稼いだ金融収益の合計が、支払利息の何倍あるのかを表すもので、本業と財務で有利子負債の調達コストである金利を十分に賄えるだけの利益を稼いでいるかを示す比率