仕組債(しくみさい)
信用力の高い発行体が発行する債券にデリバティブ(金融派生商品)をセットした金融商品のことです。
仕組債は、多種多様な株式や為替などを使って組成することで、それぞれの運用ニーズに応じた債券をオーダーメイドで設定し、ニーズに応じたスタイルで投資収益を追求することが可能です。
日経平均株価連動債、円償還条項付デュアルカレンシー債など、仕組債には様々なタイプの商品があり、個々の商品により商品性やリスクが異なります。
仕組債は高いリターンが期待できる反面、様々なリスクを内包しています。例えば、債券の発行会社の倒産や財務状況の悪化により、投資元本を下回る可能があることや、金利変動などによる債券価格の下落により、投資元本を下回る可能性、また外国債券の償還金や利息を円で受け取る場合は、為替相場により投資元本を下回る可能性があります。債券は株式市場などのように流通市場が確立されていないため、中途売却にあたっては、投資元本を下回る可能性が高くなります。そして、期限前償還された場合は、当該償還日から後の利息を受領できなくなります。さらに当該償還額をその時点の実勢金利で再投資した場合、期限前償還されなければ得られたであろう利回りと同等の利回りを得られない可能性があります。また、期限前償還条項が適用されずに満期償還となった場合でも、償還金額が投資元本を下回る可能性もあります。