感謝祭(かんしゃさい)
【米国の一大祝日】
感謝祭とは米国の祝日のひとつで、11月の第4木曜日と定められており、多くの州は翌金曜日も祝日とし、4連休となっています。
起源は収穫を祝う意味合いでしたが、現在は親せきや友人同士で集まる食事会となっており、感謝祭前日と感謝祭休日最終日は日本のゴールデンウィークのように交通機関が麻痺状態となるほどの大規模な移動が行われます。巨大な風船を用いたパレードが行われることは有名です。
【感謝祭とブラックフライデー】
感謝祭が過ぎると、クリスマスまで約ひと月となることから、クリスマスプレゼントの購入に向けての消費が動きます。小売店では、感謝祭の翌日の金曜日からクリスマスセールを開始し、このセールで収支が黒字になることから、「ブラックフライデー」と呼ばれています。
感謝祭からクリスマスまでのひと月は、小売店の年間の総売上で重要な期間となり、驚くべきことに、通説では小売業の年間売り上げの半分がこの一ヶ月に集中するようです。
【相場への影響】
感謝祭はアメリカ人にとって非常に重要な祝日であり、NY市場は休場となります。翌日も、短縮取引(日本時間午後3時まで)となるため、為替市場の流動性も著しく低下し、値が飛びやすくなったり、スプレッドが広がりやすいといった現象が発生します。11月末というファンドの決算も近いことから、多くの機関投資家が感謝祭前にポジションを閉じる動きがあるようです。
以上のことから、感謝祭前に発生しているトレンドは、この時期に一時的に巻き戻される傾向があるようです。