ボルカー (ポール・ボルカー)(ぼるかー)
元FRB議長。カーター・レーガン政権下で議長を務めた(1979-1987)。
後任はグリーンスパン。1927年生まれ、プリンストン大学卒、同大学院で政治経済学修士号取得。第二次オイルショック後、財政赤字とインフレ、高失業率に苦しんでいた米経済に対して、高金利政策(金融引き締め)で対応、ボルカーショックと呼ばれる彼の政策によって、中小の金融機関が多数倒産することになったもののインフレの沈静化に成功、不況下にあった米経済も立ち直り、90年代以降の活況を導く基盤を作ったとして、評価が高い。
2009年からのオバマ政権下では、新設された経済回復諮問会議の議長を務める。同会議の事務局長には、グールズビー・シカゴ大教授が任じられた。