ヘッジファンド(へっじふぁんど)
ヘッジファンドとは、一般的には私募によって大口の資金を集め、デリバティブなどを利用して運用するファンドの事を指す。
その投資スタイルは様々なタイプがあるが、ロング・ショート戦略やマーケット・ニュートラル戦略が有名。1990年代に、ジョージ・ソロス氏が率いるクォンタム・ファンドがポンド売りでイングランド銀行を倒して以降、世界的に認知されるようになる。クォンタム・ファンド、マーケットニュートラル、ロングショート、アービトラージなどさまざまな種類のものがある。その潤沢な資金を投資に回すため、様々な相場の局面に置いてヘッジファンドの影響が出る場合が多い。
【ヘッジファンドと投資信託】
ヘッジファンドも投資信託も、顧客がいて預けられたお金を運用する意味では似ている。しかし、投資信託が不特定多数の投資家から資金を集めるのに対し、ヘッジファンドは限られた特定の顧客(大口の投資家)から資金を集めており、私的な投資クラブの色彩が強いという特徴がある。また、一般に投資信託は株式や債券など投資対象が限定的である一方、ヘッジファンドはデリバティブも含めた多様な金融資産が投資対象となる。