シャドーバンキング(しゃどーばんきんぐ)
シャドーバンキングとは、実状が曖昧な影の銀行のことで中国の投資銀行(証券会社)やヘッジファンド、ベンチャーキャピタルなどを指します。
金融当局から厳しく監督される通常の銀行と比べ、規制が緩く、情報開示義務がないために、金融当局も実態を把握しきれていないことが多くなっています。またその仕組みとして、集めた資金にレバレッジをかけられること、金融当局などが規制・介入できないことなどが問題点として挙げられています。
さらに中国においては、理財商品やオフバランス(帳簿に現れない)取引が主体となっており、グレー色が強いと言われています。実態の把握がし切れていない現状、その規模は10兆~30兆元(160~320兆円)規模とされています。
米国の投資銀行のゴールドマンサックスは、これらが破綻すると最悪でリーマンショックと同レベルの規模である18兆6千億元(約295兆円)損失が発生するとの試算を発表しています。