政治・国際情勢で株価が動く

ひとこと解説
- 戦争や紛争などによって影響を受ける(例、クリミア併合、米同時多発テロなど)
- 経済情勢の変化などによって影響を受ける(例、リーマンショック、東日本大震災など)
詳しく解説
政治や国際情勢は、一見すると株価に関係ないと思われがちですが、国際情勢の変化により株価は大きく左右されます。
最近ではロシアがウクライナのクリミア地域を併合したことをきっかけに、国際情勢が悪化し、株価は下落しました。他にも、シリア情勢、イラク情勢の悪化などによっても株価は大きく動いた過去もあり、国際情勢を無視することはできません。
この主な理由は、経済が世界中でつながっているからです。日本の場合、石油資源の多くを中東に頼っています。その中東で紛争が起こった場合、その資源を輸入する日本の経済に対して大きな影響を及ぼす可能性が高まるのです。
過去には2001年の9月11日にアメリカで同時多発テロ事件が発生したことにより、株価は大きく下落しました。この事件は、世界の金融の中心地であるニューヨークで発生したことから、NYダウは大きく値を下げました。
また、これを受け翌日(日本時間12日)の日経平均株価は600円を超える下落幅を記録しました。
経済情勢の変化によって影響を受ける
経済情勢の変化によっても株価は影響を受けます。最近の事例では、2011年の3月11日に東日本大震災が発生により大きな影響を株式市場は受けました。
この時は、民主党の対応の遅れなども影響し、東京電力(9501)で原発事故による放射能漏れが起こりました。この影響によって、3月15日には日経平均株価は前日比1015円下落の8605円で取引を終えています。
東日本大震災は日本の事象でしたが、情勢の変化によって株価は影響を受けますので、世界を動かす大きな出来事については注意しましょう。
以下の表に2000年以降で、地政学リスクの悪化により株価に影響を与えた主な出来事についてまとめましたので株式売買のご参考にしてください。
過去に株価に影響を与えた出来事 | |
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2014年2月 | ロシアのクリミア情勢 |
2013年9月 | シリア情勢の悪化 |
2011年3月 | 東日本大震災 |
2010年5月 | ギリシャショック |
2008年9月 | リーマンショック |
2001年9月 | 米同時多発テロ |