自己株式の取得と消却

ひとこと解説
- 取得は会社が市場に流通している自社株式を購入すること
- 消却は会社が取得した自社株式を消滅させること
- 市場に流通している株式が減るので株価は上昇する
詳しく解説
自己株式の取得とは、会社が一度発行した株式を市場から買い戻すことをいいます。自己株式の取得や消却を行うことのメリットとして、株主側は流通する株式が減少することから需給が改善され株価の上昇につながります。
一般的に会社の取得する自己株数が、発行株式総数の3%を超える株数を取得すると発表した場合、株価へのインパクトがあると言われています。
10%を超える大型の自己株取得などを実施するケースもあり、需給が改善され株価は大きく上昇するケースもあります。

また、会社が自己株式の取得・消却を実施することは会社側にとってもメリットが大きいです。
主な理由はこの自社株の取得により株価は上昇しますので、M&A対策にもつながります。買収側にとって株価が高いと取得額が膨らむので、株価の高い会社はそれだけ買収防衛も図っていると言えます。
自己株取得は、株主側にとって株価の上昇になるメリットがあり、会社側にとっては株主対策を行っているアピールになるのと、M&A対策にもつながることから、多くの会社で注目を集めています。