証券会社等の格付けで株価は動く

ひとこと解説
- 格付けが引き上がった場合、株価は上昇し、引き下がった場合、株価は下落する傾向がある
詳しく解説
証券会社の中には、証券アナリストが個別に調査・分析を行った上で、買いや売りなどの格付けを行っています。
格付けの評価方法は、各証券会社によって異なり、SMBC日興証券の場合、「1」、「2」、「3」で評価しますし、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の場合、「Overweight」 (オーバーウェイト)、「neutral」(ニュートラル)、「Underweight」 (アンダーウェイト)の3段階式で格付けを行っています。
例えば、SMBC日興証券が投資判断を「2」から「1」に引き上げた場合、株価は上昇します。
ちなみに、ある証券会社が格付けを引き上げた場合、その証券会社の利害関係人を意識したものとか、逆に格付けを引き下げた場合、証券会社が安値で株式を購入するために格付けを引き下げたとかの俗説も多くあります。
おそらく、アナリストレポートによる株価への影響は機関投資家などに配られた翌日には株価に織り込まれるケースが多く一般の投資家が入手したころには、すでに売り時だったことなどから、俗説が出回ったのだと思います。
アナリストが作成するレポートは基本的に会社が四半期ごとに発表する決算などに基づいて作成することが多いです。
このため、もしあなたがアナリストレポートよりも早く情報が知りたい場合、先に決算書を読むか、日経新聞の企業欄などを読めば、機関投資家の先を行く情報が入手できます。
なお、主要な証券会社の格付けについてまとめましたので、業績の判断を行う際は、ぜひ活用してください。
証券会社 | 格付け表記 | 評価方法 |
---|---|---|
野村證券 | 3段階 | 「Buy(バイ)」、「Neutral(ニュートラル)」、「Reduce(リデュース)」 |
大和証券 | 5段階 | 1、2、3、4、5 |
SMBC日興証券 | 3段階 | 1、2、3 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 3段階 | 「Overweight(オーバーウェイト)」「Neutral(ニュートラル)」「Underweight(アンダーウェイト)」 |
シティグループ証券 | 3段階 | 1「買い」、2「中立」、3「売り」 |
ドイツ証券 | 3段階 | 「BUY(バイ)」「HOLD(ホールド)」「SELL(セル)」 |
JPモルガン証券 | 3段階 | 「Overweight(オーバーウェイト)」「Neutral(ニュートラル)」「Underweight(アンダーウェイト)」 |