量的緩和(りょうてきかんわ)
中央銀行による金融政策は、一般的に金利を目標として実施されるが、経済状況によっては、金利ではなく、市場に大量の資金供給を行うことを柱とする金融政策が行われる場合がある。これを量的緩和と呼ぶ。
この場合は、準備預金またはベースマネーなどの量的指標に政策目標が置かれる場合が多い。
日本銀行は、2001年3月から2006年3月まで、日銀当座預金残高量を目標とした量的緩和政策を実施している。
米FRBは、2008年15.16日のFOMCにおいて政策金利を0.0-0.25%と設定し、実質的なゼロ金利政策に移行したが、準備預金などに対する目標額設定には参加者の反対が多く、日銀型の量的緩和は見送られた。